新病棟Ⅱ期棟コンセプト
【施設計画の重点事項(新病棟Ⅱ期棟)】
山梨大学医学部附属病院再整備事業の基本理念に基づき、新病棟Ⅱ期棟に対するコンセプトとその具現策を示します。
本病院の役割と患者ニーズに対応した施設整備
■患者アメニティに配慮した病棟整備
- 個室の増室や面談室(IC室)の整備など、プライバシーに配慮した整備を行なうとともに、廊下幅の拡張やトイレを分散のうえ増設し、患者さんの療養環境に配慮した施設整備を実施します。
- 入院患者満足度調査にて、患者さんから 寄せられたご意見を参考に、デイルーム内の有効スペースの拡充、浴室の広さ、洗髪室や洗濯室など共用設備の使いやすさを追求します。
- 小児科病棟階に、院内学級・プレイルームを整備し、療養中の子供たちに配慮した治療を行えるような環境を整備します。
■病棟を臓器別診療体制に対応した整備
- 関係の深い診療科・部門を隣接させることにより、効率的な医療を提供し、治療効果を向上させます。
- 各病棟に点在する診療科を近接病棟に配置することで、患者さんやスタッフの労務環境にも配慮した、安全で安心な施設整備を実施します。
救急・災害時医療への対応強化
■災害発生時医療の機能拡張
- 各階にBCP倉庫を整備し、非常食の備蓄など災害時に備えます。
- 新病棟Ⅱ期棟には、Ⅰ期棟と同じく免震構造を採用して、地震災害への対応を強化します。
高度医療人養成のための教育環境整備
■教育研修にも配慮した病棟設計
- 回診時(教育研修)等に対応したベッドサイドスペースなど教育研修にも活用できる諸室を整備します
- スタッフステーション設備の共通化などスタッフ・実習生にとっても使い易い設備を導入します。
病院運営・管理の効率化を推進し、安定経営を実現できる病院整備
■入退院センターの設置
- 各診療科外来にて、個別に実施していた入院関連業務(入院説明、入院検査オーダーなど)を一括して行うことにより、患者さんへのサービスの向上、スタッフの業務削減、病院経営改善を図ります。
- 病棟入口に設置することにより、入退院当日の患者さん動線の短縮を図ります。
■物流センターの拡張整備
- 物流センターを拡張し、医療材料の一元管理化を更に進め、より効率的な運用を目指します。
■スタッフの労務環境改善
- 施設の老朽化・狭隘化により低下している病院機能の充実と改善を図り、患者さんの療養環境に併せ、職員の労務環境にも配慮した安全で安心な施設整備を実現します。
- Ⅰ期棟、Ⅱ期棟の各病棟階の連結廊下に医師用当直室(シャワー付)を配置します。