はじめに
最先端医療を実現する未来医療対応型病院の創生
~生まれ変わる山梨大学医学部附属病院~
山梨大学医学部附属病院は、昭和58年10月に山梨医科大学医学部附属病院として開院して以来、地域唯一の特定機能病院として山梨県における教育・研究・高次医療の拠点として、山梨県の医療水準の向上に寄与し、高度医療の提供、優れた医療人の育成、輩出を行なってきました。また、開院以来およそ30年間という長きにわたって、医療に関する社会的ニーズへの対応、がん拠点病院などの国策への対応をその時々に応じ、実施しております。
しかしながら、従来からの診療施設は老朽化し、加えて院内の限られたスペース内へ新しい診療機能を増設してきた結果、全ての機能において狭隘化が進み、本院の使命である「医療人の育成」「安全で適切な医療の提供」「高度医療の推進」のいずれの観点からも、既に限界を迎えており、不十分なものと言わざるをえない状況となっております。
また、平成16年度に国立大学法人山梨大学として法人化されたことにより、大学病院として教育・研究を推進しながらも強固で安定した経営基盤の確立も求められており、これら本院を取り巻く環境の変化への対応等を検討し、病院機能の再充実を図り、地域医療の中核的拠点機能を担う病院として、地域医療の再生を果たすべく、新たな病院への再整備を計画し、実現に向け動き出しております。